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2023.08.20

〈東京公演〉DAY 2 オフィシャルレポート到着!

大人気メディアミックスプロジェクト『アイドリッシュセブン』のアイドル16名によるライブツアー『アイドリッシュセブン VISIBLIVE TOUR “Good 4 You”』が、8月18日(金)~20日(日)の東京公演で幕を開けた。当初より発表されていた東京、広島、大阪、名古屋、福岡、神戸、札幌、仙台のほか、大好評につき幕張での追加開催と神戸での追加公演も発表され、全国9都市全41公演での開催が決定した。

 

本稿では、8月19日(土)に武蔵野の森 総合スポーツプラザ メインアリーナで開催された本ライブの15時公演を中心にレポートしていく。

 

この日の開演前アナウンスを担当したのは、IDOLiSH7の和泉一織と七瀬陸の2人。一織が落ち着いた声で諸注意を読み上げる一方、陸は早口言葉に挑戦するなど自由奔放なトークで観客を和ませた。ほかの会場では、グループの垣根を超えた2人でのアナウンスも予定されている。ぜひ全国の会場でチェックしていただきたい。

 

開演前アナウンスで期待感が高まるなか、ついにステージの幕が上がる時間に。オープニング映像ではアイドル16人が一人ずつ順に紹介され、会場中が彼らの名前を呼ぶ声で埋め尽くされた。

 

トップバッターで登場したのは、絶対王者・Re:valeだ。無人島で制作された「ココロ、ハレ晴レ」の穏やかなメロディが流れると、客席から大きな歓声が上がった。2人のイメージカラーに染まったペンライトが揺れる様子は、楽曲と相まってまるで波のように見える。

 

 

MCでは、この全国ツアーの開催を心から喜ぶ姿が見られた。東京公演は会場の隣にサッカースタジアムがあることから、話題は2人がサッカーの観戦をしたときのエピソードに。千からのサプライズだったようで、この当時を振り返って百は「オレ、前世でどんだけ徳積んだの!?」と嬉しさを語った。そのほかにも和やかな夫婦漫才を繰り広げて、観客にとっては終始笑顔が絶えない時間となった。なお、ほかの公演では、普段はクールな千が観客を煽って盛り上げたというから驚きだ。

 

Re:valeのキラーチューンである「NO DOUBT」では、激しく揺れるペンライトにあわせて複雑な振り付けを軽快に披露。楽曲の最後で、MVのように千が険しい表情で百に向けて引き金を引く演出では、客席から悲鳴にも似た歓声が上がった。その後、淡い光に包まれるステージで、ジャズナンバーの「Re-raise」を熱唱。大人の雰囲気が漂う楽曲にあわせて、艶っぽい視線を客席に投げかけた。間奏では、2人が自然な様子でアイコンタクトやハイタッチをする仕草に、客席からは言葉にならない声が何度も上がる。トップアイドルの貫禄を感じさせる、熱量の高いステージになった。

 

 

その熱を引き継いだのはTRIGGERだ。ゆらゆらと揺れる光のなか、爽快感のある「SUISAI」で会場を静かな熱気に包むと、続く「DAYBREAK INTERLUDE」では、会場のボルテージを一気に引き上げる。ソロのダンスパートや投げキッスなど、ファンの心を掴むパフォーマンスの数々に、何度も大きな声援が送られた。

 

 

MCでは、客席とのコミュニケーションを交えながら、会場をさらに盛り上げて行く。楽がお祭り気分で観客を煽ったり、龍之介の提案でコールアンドレスポンスを始めたりと、パフォーマンス中の彼らとは違った一面が見られたが、最後は天の「すべてをキミに捧げるよ」という一言で会場を大いに沸かせた。ほかの公演でも、そんな3人からこれでもかとばかりにファンサが行われたそうだ。会場にいた観客は、興奮の渦に呑み込まれたに違いない。

 

TRIGGERの3曲目は「Treasure!」。序盤、マイクスタンドを足で押し上げるパフォーマンスでは、ひと際大きな歓声が上がった。そのほかにもワイルドなダンスや、マイクスタンドを抱き寄せたり、優しく撫でたりと艶めかしい指使いに目が奪われる。リズミカルなメロディに乗せられ、会場はさながらダンスフロアのような熱気に包まれた。

 

 

続いて登場したIDOLiSH7の1曲目は、「DiSCOVER THE FUTURE」。イントロと同時に、ステージも客席も一瞬で彼らの色に染まっていく。彼らのディスコグラフィーのなかでも人気の高い1曲ということもあり、コールアンドレスポンスでは客席から自然と声が上がっていた。

 

 

陸が「楽しみにしてたよって人、手挙げて! はーい!」と呼びかけると、会場中が手を挙げて応える。この日のMCでは、壮五がライブツアーのセットリストを眉間にシワができそうなほど悩んでいたときの様子が楽しそうに明かされ、微笑ましいエピソードに客席は笑顔に包まれた。別公演では、観客に名前を呼んでもらうなどの掛け合いを楽しんだ回もあったようだ。楽屋でも、環・ナギ・陸の3人がお互いを呼び合って遊んでいたらしく、一織にたしなめられる場面も。そのほかにも、大和が三月たちに茶化されるなど、いつも通りの和気あいあいとした7人のやり取りを聞くことができた。

 

「RESTART POiNTER」では、息のあったパフォーマンスで観客を魅了した。間奏で客席に手を振るなど、心の底からこのステージを楽しんでいるのが伝わってくる。彼らがステージ上で大きくジャンプすると、客席はペンライトを大きく振って応えた。IDOLiSH7の最後を飾る楽曲は、7人が主演を担当したドラマの主題歌「マロウブルー」。爽やかなメロディにあわせて、切れのあるパフォーマンスを披露して観客の心を鷲掴みにしていく。「サヨナラと出会いのマリアージュ」という歌詞そのまま、彼らのステージが終わりに向かう切なさも匂わせつつ、また会える期待を観客に持たせてくれた。

 

 

激しく明滅するステージから登場したのは、この日のラストを飾るŹOOĻの4人。1曲目の「No Sacrifice」では、歌詞の通り会場中に響き渡る声援を受けながら、アップテンポなメロディにあわせてアクティブな振り付けやラップで圧倒的な存在感を放った。畳みかけるように「Bang!Bang!Bang!」のイントロが流れると、会場が熱狂の渦に包まれた。サビでは拳を突き上げて会場のボルテージを引き上げていく。

 

 

MCでは、これまでのクールなパフォーマンスとは違い、はしゃぐ4人の姿が印象的だ。メンバーカラーに染まったペンライトの多さで勝負を始めるなど、無邪気なやり取りを繰り広げる。このやり取りに悠は「オレたち、柄にもなくめちゃくちゃはしゃいでんの!」と無邪気に目を輝かせた。一方、ほかの公演ではトウマが鈍感だという話題で大盛り上がりしたようだ。悠・巳波・虎於の想いはトウマに届いているのか。どの公演もŹOOĻの絆が垣間見られる時間になっただろう。

 

ラストはŹOOĻが主演を担当するドラマの主題歌「Survivor」。荒廃した世界でも諦めない覚悟が感じられる1曲だ。客席はこの日一番の熱を込めてステージ上の4人に声援を送った。楽曲の盛り上がりにあわせて、ステージ上では盛大に火花の演出が繰り広げられる。直前のMCで、ŹOOĻは”この楽曲で一番いいパフォーマンスをしたメンバーが勝ち”という勝負を始めていたが、彼らのパフォーマンスに優劣は付けられそうにない。それほどまでに観客を熱狂させて、この日のステージを拍手とともに締めくくった。

 

 

『アイドリッシュセブン VISIBLIVE TOUR “Good 4 You”』の東京公演は大盛況のうちに幕を閉じた。本ライブツアーはまだまだ始まったばかり。これから全国の会場でどのようなライブが楽しめるのか、ぜひその目で見届けていただきたい。